8月15日、正午を知らせる時報とともに日本武道館は完全な静寂に包まれる。すべての参列者が頭を下げ、深く息を殺すその1分間。街頭の大画面モニターの前でも、足を止めて目を閉じる人々の姿が見られる。この静寂こそが、言葉を超えて日本人の中に残り続ける最大の「継承」の装置なのかもしれない。
戦争を知らない世代が人口の9割を超えた日本において、追悼式が単なる「過去の行事」として形骸化するか、あるいは「未来への抑止力」として生き続けるかは、いま生きている私たちの意識にかかっている。直接の記憶が消え去った後も、残された記録と対話し、他者の痛みに想いを馳せる想像力を持ち続けられるか。
静寂が明けたとき、武道館の外には変わらず令和の夏の空が広がっている。戦没者が望んだであろう平和な日常を守り抜く責任は、時代を超えて、今を生きる私たちの手の中に委ねられている。 (出典: 全国 戦没 者 追悼 式(Yahoo!ニュース))
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