青山学院大学在学中からファッション誌『non-no』の専属モデルとしてトップクラスの人気を誇っていた久慈暁子。2017年に株式会社フジテレビジョンへ入社すると、わずか数ヶ月で看板アナウンサーの登竜門とされる冠番組『クジパン』のMCに大抜擢された。異例のスピード出世は業界内外で大きな注目を集め、瞬く間に同局のエース候補としての階段を駆け上がることになる。
その後、『めざましテレビ』のスポーツキャスターや情報キャスター、さらには『めざましどようび』のメインキャスターを務め、フジテレビの朝の顔として確固たる地位を築き上げた。毎朝の生放送で見せる爽やかな笑顔と、安定感のあるアナウンス力。しかし、順風満帆に見えたキャリアの裏で、彼女はアナウンサーという枠組みを超えた自己表現への渇望を静かに抱き続けていた。
2026年4月、フジテレビを退社。古巣であるモデル・芸能プロダクションの株式会社インセントへと籍を戻した。安定した局アナの座を捨て、フリーランスの表現者としてゼロから歩み出す決断は、彼女自身の美学に基づいた妥協のない選択だったと言える。