華やかな芸能界で実績を築いたミスターちんが、なぜあえて過酷な医療の学び直しへと舵を切ったのか。その転機は、40代半ばに訪れた「自身の体調変化」と「最愛の妻や家族への想い」にありました。
レポーターとして全国を飛び回る多忙な生活の中で、激しい頭痛やめまい、慢性疲労に襲われた際、劇的な回復をもたらしたのが東洋医学の鍼灸治療でした。単に症状を抑えるだけでなく、身体全体のバランスを整える東洋医学の奥深さに感銘を受けた彼は、「自分自身の手で家族や身近な人の健康を守れる技術を身につけたい」と強く決意します。
当時すでに40代後半を迎えていましたが、中途半端な民間資格でお茶を濁す選択はせず、文部科学省・厚生労働省認可の4年制大学である帝京平成大学ヒューマンケア学部鍼灸学科への進学を決断。若い現役生に混じって一般入試を突破し、2010年4月に入学しました。
当時のインタビューや手記において、彼は「解剖学や生理学などの専門用語を暗記するため、毎晩睡眠時間を削って参考書にかじりついた」と振り返っています。4年間の過酷な通学と臨床実習を経て、2014年春にはり師・きゅう師の国家試験にストレート合格を果たしました。さらに学びへの探究心は留まることを知らず、同大学の大学院(健康情報科学研究科)へ進学して修士課程を修了。単なる転身にとどまらない、学問的裏付けを持つ治療家への道を歩みました。