数多の中華料理店やチェーン店が存在する現代においても、四海樓のちゃんぽんが別格の評価を受ける最大の理由は、一切の妥協を排したスープの抽出技術にあります。
多くの店舗が豚骨主体であるのに対し、四海樓のスープは新鮮な鶏ガラと豚骨をほぼ同量使用し、長時間強火で炊き上げます。余分な脂を丁寧に取り除きながら煮詰めることで、乳白色に白濁したスープは驚くほど濃厚なコクを持ちながら、後味は驚くほどクリアで品のある旨味へと昇華します。
さらに味の骨格を支えるのが、長崎伝統の「唐灰汁(とうあく)」を使用した自家製太麺です。独特の芳香ともっちりとした弾力を備えた麺が、キャベツ、豚肉、イカ、エビなど10種類以上におよぶ具材の旨味が溶け出したスープをしっかりと抱え込みます。仕上げに添えられる鮮やかな錦糸卵は、元祖ならではの気品と伝統の象徴です。