誰でも作れる手軽さの一方で、「味がぼやける」「しょっぱすぎる」「粉っぽさが残る」といった失敗の声も散見される。味を完全にキメるための絶対的な黄金比は、スパゲッティ100gに対して「松茸の味お吸いもの」1袋、バター10g、醤油小さじ2分の1、そして茹で汁大さじ1〜2だ。
最大の肝は乳化にある。茹で上げた熱々の麺にそのまま粉末をかけるのではなく、ボウルにあらかじめバター、醤油、お吸いものの素を入れ、パスタの茹で汁を加えて軽く溶いておく。そこに湯切りした麺を一気に投入して手早く和える。このひと手間で油脂と出汁の水分が完璧に結合し、麺全体にとろりとした旨味の膜が形成される。
さらに劇的な進化を遂げる最新アレンジとして注目されているのが、「追いキノコと焦がしバター」のテクニックだ。フライパンでエリンギやマイタケを焼き色がつくまで炒め、最後にバターを少し焦がしてから素と合わせる。永谷園のロングセラーが持つ松茸の香りと、本物のキノコの食感が幾重にも重なり合い、箸が止まらない極上の一皿へと昇華する。