日曜日の朝、聖堂を満たすのは日本語だけではない。スペイン語、ポルトガル語、ベトナム語、タガログ語——色とりどりの言語で唱えられる祈りが、ひとつの天井の下で重なり合う。
鶴見は元来、日系ブラジル人やペルー人、近年のベトナム人技能実習生など、多様な背景を持つ人々が生活を営む街だ。母国を離れて暮らす人々にとって、ミサや集会は単なる信仰の儀式にとどまらない。故郷の味覚を持ち寄るバザー、行政手続きの相談、子育ての悩みを打ち明ける場として、教会は欠くことのできない「命綱」となっている。言葉の壁を越えた連帯が、ここには確実に存在する。