近年、彼の魅力をさらに一段引き上げたのが『ムーラン・ルージュ!ザ・ミュージカル』におけるモンロー公爵役だ。巨万の富と冷酷な独占欲を武器にヒロインを追い詰める悪役でありながら、溢れ出る気品と危険な色香で劇場中の視線を奪った。
単なる悪役に終わらせず、大人の男としての孤独や狡猾さを立体的に立ち上げる力量は、まさに円熟期を迎えた俳優ならではのものだ。こうした役柄が続くにつれ、ファンやメディアの間で「大人の余裕を感じさせる私生活の充実があるのではないか」というロマンチックな詮索が生まれたのも無理からぬことだろう。