「瞑想の森」の設計コンセプトの根底にあるのは、「建築が自然環境に溶け込み、命の循環を肯定する」という思想です。施設全体は、周辺の山並みや池のランドスケープと完全に調和するように配置されています。
建物の施設概要を見ると、炉室を備えた火葬棟、告別ホール、収骨室、待合室、そして静かに水を湛える中庭によって構成されています。エントランスから内部へ足を踏み入れると、うねる天井の隙間や全面ガラス張りの開口部から柔らかな自然光が降り注ぎ、空間全体を明るく満たします。
中庭に配された水盤には空と木々が映り込み、風が吹けば水面が揺らぎます。遺族が待合室で過ごす時間、ガラス越しに見える自然の移ろいが悲しみを和らげるよう綿密に計算されており、まさに「瞑想」の名にふさわしい静謐な時間が流れています。