体に良いとされるハーブティーでも、過剰に摂取すれば明確な生体反応が生じます。いわゆるハーブティー飲み過ぎの副作用として最も身近なトラブルが、夜間頻尿と消化器系の冷えです。
特にハイビスカスやローズヒップ、ダンデライオン(西洋タンポポ)などは、カリウムを豊富に含み、体内の余分なナトリウムを排出する利尿作用に優れています。むくみ解消を目的に昼間に飲む分には有益ですが、就寝直前に何杯も飲んでしまえば、睡眠中に尿意で覚醒することは避けられません。睡眠の質を高める目的が、結果的に中途覚醒によって破壊されてしまうのです。
また、ハーブティーに含まれるタンニンや特定の精油成分は、一度に大量摂取すると胃壁を刺激し、胸焼けや軽い吐き気を引き起こすことがあります。さらに、常用している医薬品との「薬物相互作用」にも最大限の警戒を払わなければなりません。抑うつ気分を和らげるとしてハーブティーにも使われるセントジョーンズワート(セイヨウオトギリソウ)は、肝臓の薬物代謝酵素を活性化させ、抗てんかん薬や経口避妊薬、免疫抑制剤などの血中濃度を著しく低下させることが厚生労働省からも注意喚起されています。
摂取量の目安としては、1回につきティーカップ1杯(約150〜200ml)、1日トータルで2〜3杯程度に留めるのが薬理学的にも最も安全で効果的です。喉を潤す水分補給のすべてをメディカルハーブで賄おうとする極端な飲み方は避けるべきです。