メディックメディアが手がける『薬がみえる』シリーズが医療教育の現場を一変させた最大の要因は、徹底した「視覚化(ビジュアル化)」にあります。従来の薬理学テキストといえば、無味乾燥な化合物構造式や複雑な受容体シグナル伝達経路が文字とモノクロの図で羅列され、初学者にとって極めて高い参入障壁となっていました。これに対し、本書は1冊あたり1,000点を超えるフルカラーイラストと洗練された図表を惜しみなく投入しています。
現場の医療従事者による評価も極めて具体的です。メディックメディアに寄せられた岡山県の医師(M.F.さん)の手記・レビューでは、「各章に総論があり、専門外の人にもわかりやすく、スタッフや患者指導にも使用しやすい。薬の作用機序を知らずに治療法を暗記するだけではすぐに忘れてしまうので、この本のような薬理と疾患がつながった本が欲しかった」という切実な声が記録されています。
現在展開されている主要ラインナップは以下の4巻構成であり、医療の基幹領域を網羅しています。
- 薬がみえるvol.1:神経系、循環器系、腎・泌尿器系、代謝系などの医薬品と病態生理
- 薬がみえるvol.2:呼吸器系、消化器系(一部)、内分泌系、血液系、感覚器系の疾患と薬
- 薬がみえるvol.3:消化器系疾患と薬、感染症、悪性腫瘍(抗がん薬)を収録(※7年ぶりの大改訂となった第2版では医薬品情報と最新ガイドラインを完全刷新)
- 薬がみえるvol.4:薬理学総論、薬物動態学、製剤学、有害事象など基礎薬学領域を徹底ビジュアル化
基礎を固めたい初学者は総論編であるvol.4から入り、各論のvol.1〜vol.3へと進むことで、個々の医薬品が「どの受容体に結合し、生体内でどのような生理反応を引き起こすか」を一貫したストーリーとして脳内に構築できるよう設計されています。