日本の家庭に深く浸透している代表的ブランドを比較すると、製品設計の意図が浮き彫りになる。花王株式会社が展開する「ハイター」シリーズは、ふきんやまな板の浸け置きに適した液体タイプや、ピンポイントで密着する泡タイプなど、キッチン周りの除菌・消臭に特化した界面活性剤の配合比率が緻密に計算されている。
一方、SCジョンソンが誇るロングセラー「カビキラー」は、浴室の壁面やパッキンといった垂直面にとどまり続けるよう、独自の泡立ちと粘性を追求した処方が施されている。根を張ったカビの菌糸の奥深くまで薬剤を浸透させるためだ。同じ塩素系であっても、対象とする場所や汚れの種類に応じて設計思想が全く異なる点を見極める必要がある。