なぜ人々は真っ先に「巨人」というワードを連想したのか。そこにはポップカルチャーの影響が強く色濃く投影されている。諫山創の手による世界的大ヒット漫画『進撃の巨人』の存在だ。作品内で描かれた「壁の中の巨人」や地鳴りの描写が、岩手の山々を背景にした地震の映像と重なり合い、ファンの心理的予兆と結びついた。
さらに、作品を刊行する講談社が岩手県内で企画していた地域復興アートイベントの準備期間と重なっていたことも、尾ひれを広げる要因となった。講談社側は「本件の噂と弊社コンテンツおよびイベントは何の連動性もない」とコメントを発表しているが、虚構と現実のイメージがネット上で融合してしまった格好だ。