世界的な観光都市となった京都において、名店の席を確保するのは容易ではない。特に『食べログ』の高評価や『Google マップ』の口コミが国境を越えて共有される現在、飛び込みでの入店難易度は一段と高まっている。しかし、事前の立ち回りと時間帯の選定さえ心得ていれば、無駄な待ち時間を最小限に抑えることが可能だ。
確実に入店を果たすための王道は、開店時刻(17時)の30分から40分前に現地へ到着し、1巡目の席を確保することにある。もし夕方の開店時に間に合わない場合は、1巡目の客が一息ついて席を立ち始める19時半から20時前後の時間帯を狙うのが賢明な選択となる。少人数での来店が基本であり、3名以上で訪れる場合はあらかじめ予約の可否を確認しておくのが無難だ。
また、席についたらまず飲み物とすぐ出る小鉢を頼み、おでんや焼き物は様子を見ながら少しずつ頼むのがカウンターの作法。長居を決め込むのではなく、旨い酒と肴を適度に味わって次の客に席を譲るスマートな所作こそ、老舗の空気を守る上で欠かせない心得といえる。