佳子内親王が本格的に氷の上に立ち始めたのは、学習院初等科に通われていた時期のことだ。単なる習い事の域を超え、連日のようにリンクへと通い詰め、技の精度を磨き上げた日々があった。
当時の努力を結実させたのが、2007年に開催された「スプリングカップフィギュアスケート競技会」である。佳子さまは見事な演技でシニアやジュニアの強豪がひしめく中で部門優勝を果たし、表彰台の頂点に立たれた。この輝かしい実績は、皇族という立場を離れ、一人のアスリートとして真摯に競技に向き合った証でもある。
リンクサイドで見守っていたコーチや関係者の間では、技の正確さだけでなく、曲の旋律を全身で表現する感性の高さが早くから評判を呼んでいた。当時の大会記録や映像を今振り返ると、ジャンプの着氷後の伸びやかな滑りと、観客を惹きつける天性の笑みが非常に強く印象に残る。