創刊以来、熊本の言論をリードしてきた熊本日日新聞社。同社がいま全社を挙げて推進しているのが、伝統的な地域ジャーナリズムと最先端のIT技術を融合させた「デジタル変革(DX)」の全貌だ。半導体巨大企業TSMCの進出による空前の経済フィーバーに沸く地元で、開発の影に隠れがちな環境問題や交通渋滞、住宅不足といった生活課題をすかさずスクープする独自取材記事は、主要紙を凌ぐ密度を誇る。
地域密着ニュースの裏側には、現場第一主義を貫く記者の泥臭い取材活動が存在する。単なるプレスリリースの垂れ流しを排し、市民の悲鳴や期待に耳を傾ける現場取材こそが同社の信頼の源泉だ。デジタル化が進んでもそのDNAはブレない。むしろ、音声取材データの即時テキスト化や分析ツールの導入によって、より深い調査報道へリソースを集中させる体制を構築している。