ここで明確にしておかなければならないのが、「ホットリーディング」との違いだ。ホットリーディングとは、事前にSNSや周辺調査、盗聴などでターゲットの個人情報を徹底的に調べ上げた上で、偶然言い当てたかのように装う詐欺の手法を指す。
近年では、SNSに散らばるデジタルタトゥーから得た情報(ホット)をベースにしつつ、対面での微細な観察(コールド)をシームレスに織り交ぜるハイブリッドな詐欺が急増している。占いや霊感商法、投資詐欺の勧誘員は、ターゲットの「悩み」や「罪悪感」をわずかな口調の揺らぎから特定し、逃げ場のない心理包囲網を敷いていく。技術そのものに善悪はないが、無知のままでは容易に搾取の標的となってしまう。