手書きカルチャーの活況を支えているのが、日本のクラフトマンシップが息づく文具・ステーショナリー業界の進化だ。筆先のような弾力としなやかな弾みを持つペンが次々と開発され、初心者でも繊細な筆圧表現を容易に楽しめる環境が整っている。
ぺんてる株式会社が手がける「筆タッチサインペン」は、サインペンの手軽さと毛筆の抑揚を兼ね備えた名作として、国内外の愛好家から圧倒的な支持を集める。また、株式会社トンボ鉛筆の「ABT」や「筆之助」は、多彩なカラーバリエーションとコシのあるペン先で、繊細なグラデーション表現や力強いストロークを自在に生み出せる逸品だ。
書き留めた言葉を受け止める紙の質感にもこだわりたい。ライフログの定番であるほぼ日手帳のように、インクの裏抜けが少なく滑らかな書き味を誇るノートは、日々のレタリング練習や感謝の記録にこれ以上ない相棒となっている。お気に入りのペンと紙が擦れ合う微かな音すら、贅沢な自分時間の一部だ。