桐生が岡動物園を訪れた人がまず驚くのが、ゲートでチケットを購入することなくそのまま園内へ入れる開放感です。これほど規模の大きな施設で入園無料が維持されている背景には、桐生市の明確な都市運営方針と歴史があります。
同園は1953年(昭和28年)、市民の情操教育と憩いの場を提供することを目的に開園しました。織物産業で栄えた桐生市が「子どもたちに本物の動物と触れ合える豊かな環境を」という理念を掲げて整備した公営施設であり、現在に至るまで市の直営・公営事業として維持・管理費が賄われています。
営利を目的とせず、市民サービスおよび地域活性化の核として位置づけられているため、チケット販売や改札業務に関わる人件費・システムコストもかかりません。観光都市・桐生への誘客ゲートウェイとしての役割を果たしており、訪れた人々が市内の商店街や飲食店、宿泊施設を利用することで地域経済全体に還元される好循環を生み出しています。