ソロプロジェクト・コーネリアスとして確立された唯一無二の音響美学は、映像世界とのコラボレーションでさらなる覚醒を遂げる。サイバーパンクの金字塔アニメ『攻殻機動隊 ARISE』の音楽を担当した際、重厚なSF的世界観を重低音と電子音の緻密なモザイクで描き出し、国内外のファンを大いに唸らせた。
一方で、教育番組『デザインあ』での楽曲制作は、子どもから大人までを魅了する実験的な音遊びの宝庫となった。日常に潜む「音」を拾い上げ、ポップで数学的なリズムへと昇華させる手腕。異なるジャンルの映像に対して見せるこの振れ幅の広さこそ、彼の本質的な凄みだろう。