彼の一大ブレイクは、まさに時代の潮流と奇跡的なタイミングが噛み合った瞬間だった。体を張ったシュールなコメディスタイルと、アップテンポなリズムに合わせて「そんなの関係ねぇ」と連呼する強烈なギャグは、瞬く間に日本全国へ広がった。その勢いは留まることを知らず、その年の流行語大賞にもノミネートされるなど、社会現象と言えるほどの旋風を巻き起こしたのだった。
しかし、スポットライトが眩しければ眩しいほど、その裏に落ちる影もまた濃い。一躍時の人となった彼は、連日連夜の番組出演に追われ、息つく暇もない過密スケジュールをこなすこととなる。画面越しに見せる全力の笑顔の裏で、いつまでこの熱狂が続くのかという漠然とした不安を常に抱えていたという。