行方不明直後から展開された捜索活動は、前例を見ない規模に達した。山梨県警察は機動隊や山岳救助隊、警察犬を連日投入。地元を知り尽くした道志村消防団や自衛隊も加わり、延べ数千人規模の人員が動員された。
道志村消防団の団員たちは、通常は人が立ち入らない枯れ沢や尾根の裏側まで、泥にまみれながら捜索網を広げた。昼夜を分かたぬ懸命な活動の一方で、装備が不十分なまま現地入りする一般ボランティアの安全確保にも追われることとなった。警察や自治体が二次災害を恐れ、一般人の入山自粛を呼びかける異例の事態にまで発展した背景には、現場の危険度がそれほどまでに極限状態であったという現実がある。