現代大相撲の幕内力士は平均体重が150kgを超え、180cm以上の大型力士が主流を占めています。その中で、公称身長175cm、体重約134kgの翔猿が幕内上位で戦い続けられる秘密はどこにあるのでしょうか。実兄である英乃海拓也や幕内平均データとの比較から、その特異性を浮き彫りにします。
データを見ても明らかなように、翔猿は幕内平均よりも体重で約20kg軽く、身長も10cm近く低い体躯です。兄・英乃海が187cm・160kgという大柄な正統派四つ相撲を得意とするのに対し、翔猿は徹底して「初速の速さ」「立ち合いの変化やフェイント」「回り込みの俊敏さ」に特化しています。相手力士に真正面から組ませず、絶えず動き回って横や後ろから崩す戦術は、大型化が進んだ現代相撲において極めて貴重な存在感を放っています。