岐阜県の合掌造りといえば世界遺産「白川郷」が広く知られていますが、下呂温泉合掌村とはコンセプトも過ごし方も大きく異なります。最大の違いは、白川郷が「現在も住民が暮らす実際の生活集落」であるのに対し、下呂温泉合掌村は「歴史的建造物を移築して保存・公開している野外博物館」という点です。
下呂温泉合掌村に建つ10棟の合掌造り家屋は、昭和30年代に御母衣(みぼろ)ダムの建設によって湖底に沈む運命にあった白川郷や五箇山の貴重な古民家を移築したものです。村内は歩道や階段が美しく整備されており、広大な白川郷のように長距離を歩き回ることなく、短時間で凝縮された飛騨の暮らしと建築美を体感できます。
下呂の温泉街から車でわずか数分、徒歩でも20分圏内という抜群のアクセスの良さも際立ちます。「遠方の白川郷まで足を延ばす時間はないが、本物の合掌造りを見学したい」という温泉旅行者にとって、理想的な観光スポットとなっています。