俳優・神山智洋のキャリアにおける決定的な転換点となったのが、WOWOW連続ドラマW-30『白暮のクロニクル』での初単独主演だ。不老不死の体を持つ種族「オキナガ」の青年・雪村魁を演じた彼は、70年近くを生きる青年の絶望、乾き、そして内に秘めた正義感を眼光一つで見事に具現化した。
本格的なサスペンスドラマという重厚な世界観の中で、特殊なバックグラウンドを持つ難役をどう立ち上げるか。撮影現場での彼は、監督や共演者とディスカッションを重ねながら、歩き方や呼吸の間に至るまで徹底的な役作りを施したという。アクションシーンのキレはもちろん、静寂の中で見せる瞳の揺らぎが、作品全体に説得力を与えていたのは記憶に新しい。