強烈なシェイプアップ効果がある一方で、運動生理学の視点から最も問題視されているのが「休息日なしで毎日10km走る」というランニングメニューの過酷さです。
普段走り慣れていない人が急に月間300kmペースの走行を始めると、膝関節周辺の靭帯炎(ランナー膝)や脛骨の骨膜炎(シンスプリント)、足底腱膜炎といった深刻な下肢の障害を引き起こすリスクが跳ね上がります。実際、ネット上の口コミや実践記でも、1〜2週間足らずで足首や膝の激痛によってドクターストップがかかるケースが目立ちます。
さらに、毎日の長距離有酸素運動は体内のエネルギー枯渇を招き、筋肉を分解してエネルギーを生み出すカタボリック作用を促進します。筋力をつけようとして始めた運動が、過度な有酸素運動と休息不足によって逆に筋組織を削ってしまうという、本末転倒な状態に陥る危険性を孕んでいます。