現場となった通りは、夕方の買い物客や帰宅途中の勤め人が行き交う生活道路だ。事件当夜、血痕が残るアスファルトの周囲には黄色い規制線が張り巡らされ、街の静けさは完全に破られた。近隣の飲食店店主は「ドーンという音と怒鳴り声のあと、刃物を持った人物が立ち去る姿を見た」と青ざめた表情で証言する。
被害者の身元は、市内に住む会社員男性(42)と判明した。捜査関係者への独自取材によると、被害者と容疑者の間には以前から個人的なトラブルが存在していた可能性が浮上している。金銭問題あるいは突発的な感情の捏ね繰り回しが引き金となったのか。これまで大手メディアが報じてこなかった犯行直前のやり取りについて、現場近くの防犯カメラには二人が激しく言い争う姿が収められていたという。容疑者があらかじめ刃物を準備していた疑いも強く、周到な計画性の有無が重大な関心事となっている。