電車内で体を触られるなどの被害に遭った際、恐怖から声が出なくなるのは人間の自然な防衛反応(フリーズ現象)です。まずは無理に大声をあげようと焦る必要はありません。段階的にできるアクションを把握しておくことが身を守る第一歩です。
最初に行うべきは、加害者の手首や腕を掴むことです。手のひらを握ってしまうと、加害者の指先に付着したあなたの衣服の繊維片や皮脂などの微物証拠が損なわれる恐れがあります。手首を強く掴み、「触りましたよね」「手をとめてください」と周囲に聞こえるトーンで告げることが理想です。
どうしても声が出せない状況であれば、スマートフォンの画面に「助けてください、痴漢されています」と表示して隣の乗客に見せる、あるいは痴漢対策アプリのアラーム機能やSOS画面を活用するのが効果的です。周囲の乗客に気づいてもらうことで、加害者の逃亡を防ぎ、現場の空気を変えるきっかけを作れます。