日本人が「弁護士」という職業を身近に感じるようになった歴史を振り返るとき、彼の存在を外すことはできない。2000年代初頭、法律バラエティ番組への出演を通じて一躍全国区の顔となった。難解な法律用語を分かりやすく噛み砕き、時に感情を露わにしながらも徹底した論理で持論を展開する姿は、視聴者の心を掴んだ。
だが、彼の真骨頂は単なるエンターテインメントにとどまらなかった点にある。番組内で見せた厳しい表情の裏には、常に「被害者の権益を守る」「法の下の平等贯く」という実務家としての強固なバックボーンが存在していた。テレビという巨大メディアを利用しながらも、決してメディア側の都合に迎合しない態度は、当時から一貫していた。