事態を極めて重く見た国土交通省は、全国の主要施工区域を対象とした異例の立ち入り検査と緊急特別調査の実施に踏み切った。基準を満たさない土砂が長年にわたり暗黙の了解で使われていた疑いが強まったためだ。行政側の厳罰姿勢に対し、現場の対応は紛糾を極めている。
長引く資材高騰と人手不足に喘ぐ建設・土木業界にとって、今回のガサ入れと規制強化は壊滅的な打撃となりかねない。ある下請け企業の経営者は「元請けからの厳しいコスト圧迫がある中、現場は限界だった」と吐露する。発注者側と施工側が押し付け合う責任のなすりつけ合いは、業界全体の信頼を底から揺るがしている。