「つぶらな瞳」という言葉が持つポジティブで脱力感のある世界観は、現代のキャラクターカルチャーにも大きなムーブメントを起こしています。その筆頭が、カプセルトイやプライズ景品から火がつき、SNSを中心に爆発的な人気を獲得した『つぶらな瞳の水族館』シリーズです。
このキャラクター群の特徴は、ジンベエザメやメンダコ、ウーパールーパーなどの海洋生物たちが、点のようにシンプルでありながら完璧な丸みを持った「つぶらな瞳」でこちらをじっと見つめている点にあります。過剰な装飾を削ぎ落とし、ただ丸く静かに佇むその瞳には、日々の情報過多に疲れた現代人の心を一瞬で解きほぐす圧倒的な癒やしが宿っています。
言葉の本来の意味である「無垢さ」「角のなさ」「思わず撫でたくなる愛くるしさ」が、手のひらサイズの立体物として具現化された結果、子どもから大人まで幅広い層の支持を獲得しました。「つぶら」という概念が、時代を超えて人々の心を惹きつける普遍的な魅力であることを証明する象徴的な現象といえます。