消費者の目が肥えたことで、国内のアパレル産業も大きな転換点を迎えている。ファーストリテイリングが機能性とミニマリズムを極めた高見えアイテムを供給し続けるなか、大手セレクトショップ各社は独自の存在意義をかけて舵を切った。
ユナイテッドアローズは、テーラードの技術に裏打ちされた端正なドレッシースタイルを現代的にアップデートし、多忙なビジネスパーソンから絶大な支持を集めている。対するビームスは、アメリカンカジュアルやミリタリーのヘリテージを巧みにブレンドした大人の遊び心を提案し、休日のワードローブを刺激する。
全身を単一のブランドで固める時代は終わった。基礎となるベーシックを確固たる品質で抑えつつ、要所にセレクトショップの拘り抜かれた逸品を挿す。賢明な40代は、このハイ&ローの巧みなミックスによって、独自のスタイルを築き上げている。