「ここでは言い訳ができない」と、ある名門高校の監督は語る。変わりやすい山の天気、時に吹き荒れる強風、そして厳しい寒さ。完璧に整えられたスタジアムとは異なり、うさぎ島では自然の厳しさと対峙しなければならない。しかし、その不確定要素こそが、選手たちの対応力と精神力を鍛え上げる。
ミスを天候のせいにしない。状況の変化に素早く頭を切り替える。こうしたピッチ上での「タフさ」は、将来プロとして、あるいは社会人として生きていく上で最も重要な資質となる。恵まれた環境でありながら、同時に野生の厳しさを残すこのグラウンドは、若者たちの甘えを許さない試練の場でもあるのだ。