面積にして約2.8ヘクタール。世界最大の田んぼアートとしてギネス世界記録に公式認定されたこのプロジェクトは、文字通り桁外れの熱量で維持されている。植え付け作業には毎年数百名を超える市民ボランティアが参加し、色彩の異なる複数品種の稲を寸分の狂いもなく植え分けていく。
緑、紫、白、黄色。自然の植物が放つ色彩のグラデーションは、季節の移ろいとともにその深みを増す。設計図を描く測量技術と、泥に足を取られながら苗を植える手作業の融合。最新の計算技術と泥臭い職人技が交差するこの場所には、数値や記録以上の人間ドラマが宿っている。