放送作家になるために必須となる国家資格や公的な免許は存在しない。学歴も一切不問だ。実力と人脈さえあれば誰でも名乗ることができる反面、最初の「1本の仕事」を掴むまでが最大の難所となる。
王道のルートとしては、主に以下の4つが挙げられる。
第一に、吉本総合芸能学院(NSC)のビジネスコースや民放各社が関わるスクールなどの「作家養成所」に通い、講師や現場ディレクターに才能を認められて現場に入るルート。第二に、深夜ラジオの「ハガキ職人(ネタ投稿者)」として頭角を現し、パーソナリティや番組プロデューサーから直接スカウトされるルート。第三に、現役の売れっ子作家に直談判し、弟子(アシスタント)として雑用から現場経験を積むルート。そして第四に、自身でYouTubeやSNS、noteなどで独自企画を発信し、インフルエンサーや制作会社から直接指名を受ける新世代のルートだ。
いずれの道を選んでも共通するのは、「言われた通りに動く」受動的な姿勢では生き残れないという点だ。常に複数の企画書を懐に忍ばせ、誰に対しても「面白さ」を提示できる準備がある者だけが、次のチャンスを手繰り寄せる。