英語圏において、てんとう虫は単なる益虫の枠を超え、「幸運をもたらすスピリチュアルな使者(Good luck charm)」として絶大な人気を誇ります。日常会話や民俗伝承において、てんとう虫にまつわる以下のようなジンクスが現代でも広く信じられています。
- 体に止まると願いが叶う:てんとう虫が手や衣服に止まった際、飛び立つまでじっと待つと願い事が成就する。
- 斑点の数は幸運が続く月数を表す:止まったてんとう虫の斑点を数え、その数だけ幸運な月(または年)が訪れるとされる。
- 病気や悪運を持ち去る:病人にてんとう虫が止まると、飛び立つとともに病魔を空へ持ち去ってくれるという古い治癒伝承。
また、イギリスや北米のマザー・グース(童謡)として誰もが知る詩に『Ladybird, Ladybird, fly away home』があります。
「Ladybird, ladybird, fly away home, Your house is on fire and your children all gone...(てんとう虫よ、家へ飛んでお帰り。家が火事で、子どもたちがいなくなってしまうよ)」というこの詩は、夏の終わりに畑の藁を焼き払う際、農作物を守ってくれた益虫であるてんとう虫を火から逃がそうと農民が呼びかけた情景が元になっています。英語圏の人々にとって、てんとう虫は幼少期の童謡とともに郷愁と愛着を結びつける特別な存在です。