1998年7月8日。日本の音楽史に深く刻まれたその日、L'Arc〜en〜Cielは『HONEY』『花葬』『浸食 -lose control-』という全く異なるベクトルの3曲を同時に世に放った。オリコンチャートの1位と2位を独占し、ミリオンセラーを連発したこの前代未聞の試みは、世紀末の混沌とした空気に見事にマッチしていた。
中でも『花葬』は、テレビ番組での披露時に見せたhydeの眉のないメイクや、怪しくも美しいパフォーマンスが大きな物議を醸した。ポップでありながら、どこか狂気を孕んだそのビジュアルとサウンドは、当時のJ-POPシーンにおける「売れ線」の常識を根底から覆したのである。