本名・岩谷きっこ。わずか数歳で児童劇団に入団し、早くからその才能を顕在化させていた。幼少期から映画やラジオで着実にキャリアを積み重ね、10代半ばには大手映画会社である松竹のスクリーンで一躍注目を集める存在となった。当時の映画界は清純派女優の宝庫であったが、彼女が持っていたのは単なる可憐さだけではない。どこかミステリアスで妖艶な雰囲気を醸し出し、作品ごとに異なる表情を見せる天性の女優感性を備えていた。
映画界からテレビドラマ、さらにはトーク番組へと活動の幅を広げる中で、彼女は常に時代の最先端を行くポップアイコンであり続けた。その裏には、子役時代から培われた徹底したプロ意識と、どんな役柄や現場にも果敢に飛び込む挑戦心があった。半世紀以上のキャリアを誇る彼女の軌跡は、日本のエンターテインメント界が歩んだ黄金期の軌跡そのものに重なる。