スマートフォンの画面をスクロールすると、袈裟をまとった若き僧侶が静かに微笑み、人生相談に答えるショート動画がタイムラインを埋め尽くす。現在、寺院の日常や修行の舞台裏、さらには心をととのえる瞑想ルーティンを公開するアカウントが急増し、数万から数十万規模のフォロワーを抱えるケースも珍しくない。
彼らの発信の場はSNSにとどまらない。ABEMAのニュース討論番組やYouTubeの対談コンテンツに招かれ、現代社会の人間関係やメンタルヘルスについて僧侶独自の視点で語る姿が大きな反響を呼んでいる。テレビやWeb配信のドキュメンタリー番組では、早朝の掃除から坐禅指導、地域コミュニティの再生に奔走する素顔が独占密着され、そのストイックな生き様と飾らない人柄のギャップが視聴者を魅了してやまない。寺院カフェのプロデュースやオンライン法話会など、カルチャー・ライフスタイルの一部として仏教を楽しむ新たなトレンドが完全に定着した。