現在、日本のアイドルカルチャーにおいて当たり前となった「メンバーカラー(メンカラ)」制度。ペンライトの遠隔制御やグッズ展開、推し活の概念を支えるこのシステムを、実質的に全国区のカルチャーへ押し上げたのはSMAPである。
彼ら以前のアイドル界では、衣装分けとしてのカラーリングは存在していたものの、個人のアイデンティティやファンとの共通言語としてここまで強固に定着してはいなかった。SMAPがバラエティ、ドラマ、音楽シーンを横断して巨大なムーブメントを巻き起こすなかで、「赤のエース」「青のリーダー」といった記号論が日本の大衆文化に完全に根付いた。
後輩グループたちへと受け継がれていったこのカラーコードは、J-POPの男性アイドルグループが自己表現を行うための不可欠な文法となった。彼らが開拓した色彩の文脈なしに、現代の推し活カルチャーを語ることはできない。