シーシェパードが高速船やヘリコプター、ドローンなどの軍事用に近い最新鋭機材を揃え、南極海に艦隊を派遣し続けることができたのは、潤沢な資金源と著名人スポンサーの存在があったからです。
彼らの最大の資金パイプとなったのは、欧米のセレブリティや富裕層でした。米国の有名テレビ司会者ボブ・バーカー氏が約500万ドル(当時のレートで約4億5000万円)を寄贈して購入された船には彼の名前が冠され、ハリウッド俳優のピアース・ブロスナン氏やショーン・ペン氏、元モデルのパメラ・アンダーソン氏らも公然と支援を表明しました。
欧米の税制において、環境保護団体への寄付は大幅な所得税控除の対象となります。富裕層にとっては「税金対策」と「環境保護を支援するセレブとしての社会的名声」を一挙に手に入れる都合のよい投資先であり、シーシェパード側にとっては高額な報酬と最新鋭の装備を維持するための利権システムとして完璧に噛み合っていました。