一昔前まで、シロのようなペットキャラはドタバタ劇を引き立てるマスコット的アクセントに過ぎなかった。しかし、長年にわたる表現の蓄積により、日本のギャグアニメ史においても稀有な「無言の名優」としての地位を確立した。喜怒哀楽を表情としぐさだけで描き切る作画技術は、国内外のアニメーション業界関係者からも高く評価されている。
単に可愛いだけでなく、人間の滑稽さや温かさを引き出す鏡のような存在。過剰な説明を排し、映像表現の原点である「動く楽しさ」と「心情の描写」を愚直に追い求めてきたシロの佇まいは、現代のクリエイターたちにとっても大きな刺激となっている。ギャグアニメというジャンルが持つ無限の包容力を、シロは文字通り全身で体現しているのだ。