シクラメンが「贈ってはいけない花」の代表格として語られる背景には、花言葉以上に日本の言葉遊び(語呂合わせ)と伝統的な贈答マナーが深く関わっています。
最も注意すべきは「病院のお見舞い」です。シクラメンという名称の響きが「死(シ)」と「苦(ク)」という不吉な言葉を連想させるため、病気や怪我で療養中の相手に贈ることは重大なマナー違反と見なされます。また、鉢植えそのものが「根付く」=「寝付く(病状が長引く、寝たきりになる)」という忌み言葉につながるため、お見舞いにおいて鉢植えのシクラメンは二重の意味でタブーとされています。
同様に、赤色のシクラメンは「火事」や「血」を連想させることから、新築祝いや開店・開業祝いの場では避けるのが常識です。良かれと思って選んだギフトが相手に不快感を与えないよう、シチュエーションに応じた見極めが必須となります。