1974年にリリースされたイギリスのバンド、クイーンのサードアルバム『シアー・ハート・アタック』は、彼らの音楽的評価を確固たるものとした金字塔だ。初期の煌びやかなプログレッシブ・ロックから、より先鋭的で攻撃的なハードロックへと舵を切った作風は、当時の音楽シーンに文字通り心臓発作のようなショックを与えた。
ボーカルのフレディ・マーキュリーが見せた圧巻の歌唱力とドラマチックな楽曲構成は、圧倒的な美学に貫かれていた。タイトルトラックとなった楽曲を含め、アルバム全体に溢れるスピード感と重厚なサウンドは、単なるポップミュージックの枠を超え、現代の音楽産業にまで多大な影響を与え続けている。