矢沢永吉が紅白の舞台で放ったエネルギーは、選曲とセットリストの構成にも如実に表れていました。2009年の初登場時に披露されたのは、新旧の名曲を織り交ぜた特別なメドレーでした。
オープニングを飾った最新曲「コバルトの空」で会場の空気を一変させると、続いて流れたのは昭和を代表する名曲「時間よ止まれ」。色気あふれるスローバラードで会場を酔いしれさせた直後、空気が一変します。爆音とともに始まったのは、ライブの絶対的アンセム「止まらないHa〜Ha」でした。
ステージ上を縦横無尽に駆け巡り、トレードマークであるマイクスタンドアクションを炸裂させると、観客席からは一斉にタオルが舞い上がりました。紅白歌合戦という格式高いステージを、一瞬にして自らのロックフェスへと変貌させたこのパフォーマンスは、音楽番組史に残るハイライトとなりました。
さらに矢沢永吉は、デビュー40周年を迎えた2012年の第63回紅白歌合戦にも特別枠として再び出場。「IT'S UP TO YOU!」をソウルフルに歌い上げ、進化し続ける現役ロックスターの凄みを見せつけました。