医療技術の高度化やAIによる調剤自動化が進む現代においても、最後に薬を「人の手」から「人の手」へと渡す瞬間の重みは変わらない。患者の表情のわずかな曇り、前回の処方からの生活の変化、口には出さない不安。そうした微細なシグナルを拾い上げられるのは、現場に立つ生身の人間だけだ。
称賛の拍手を浴びることはなくとも、誰かの当たり前の日常を静かに守り抜く存在。『アンサング・シンデレラ』が描き出した病院薬剤師たちの闘いは、効率化と合理化が叫ばれる現代社会において、私たちが本当に大切にすべき医療の原点を雄弁に物語っている。 (出典: 石原 さとみ 薬剤師(Yahoo!ニュース))
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