キャリアの転換点となったのが、『ガウス電子〜僕らの社内恋愛マニュアル〜』だ。これまで演じてきたクールなキャリアウーマン像を自ら打ち壊し、怒ると怪力になる風変わりな会社員チャ・ナレ役を熱演。振り切った表情芸と絶妙な間合いで、見事なロマンティック・コメディの才能を開花させた。
さらに、人間とホログラムAIの切ない恋を描いた『愛しのホロ』では、他者と距離を置いて生きる孤独なヒロインの痛みを静謐に体現。笑いと涙、狂気と純情。正反対のジャンルを行き来しながら、彼女は自らの演技のパレットに次々と新しい色を加えていった。