彼女の表現力が大きく飛躍した証左として語り草になっているのが、下尾みうファースト写真集『僕の隣にいて?』である。故郷・山口の雄大な自然や情緒ある街並みを舞台に撮影された一冊は、少女の面影を残しながらも大人の女性へと脱皮する刹那の美しさを鮮やかに切り取った。
カメラのレンズ越しに投げかけられる憂いを含んだ視線、無邪気に波打ち際を走る屈託のない笑顔。そこには、単なるグラビアの枠に収まらない、表現者としての確固たる佇まいが刻まれていた。身体表現だけでなく視線ひとつで物語を語れる表現の深みは、この写真集の制作を通じて一段と研ぎ澄まされたといえる。