ソロプロジェクトであるコーネリアス(Cornelius)名義で1997年に発表されたアルバム『FANTASMA』は、アメリカのマタドール・レコードから世界リリースされ、海外メディアから「日本のベック」「21世紀のビーチ・ボーイズ」と称賛を浴びた。だが、彼が真に世界的評価を決定づけたのは、続く『POINT』や『SENSUOUS』で見せた徹底的な音のミニマリズムと映像の同期だった。
点と線、光と影。サラウンドシステムを極限まで駆使したライブパフォーマンスは、コーチェラやグラストンベリーといった巨大海外フェスでもオーディエンスを圧倒した。ステージ上の演奏とバックスクリーンの映像がフレーム単位で完全に一致する驚異的なアンサンブルは、音楽ライブの概念そのものをインスタレーションアートの領域へと引き上げたのだ。