太極拳のグローバルな展開を支えているのが、国際武術連盟(IWUF)による競技化の推進とルール整備だ。演武の美しさ、難度、表現力を採点する「武術太極拳」は、国際大会の正式種目として世界各国の若手選手たちがしのぎを削る本格的なアスリート競技へと成熟を遂げた。
日本国内でも日本武術太極拳連盟を中心として、ジュニア世代の育成からシニアの健康寿命延伸プログラムまで、極めて裾野の広いコミュニティが形成されている。全国の地域教室やカルチャーセンターには「武の道」と「健やかな生き方」を同時に追求する人々が集い、世代を超えた豊かな対話の場として機能している。