事故物件を語る上で欠かせないのが、事故物件公示サイトを運営する大島てる氏の存在です。松原氏と大島氏は長年親交があり、イベントや対談企画でも頻繁に共演しています。大島氏のデータベースと照合しながら選定される物件には、一般的な不動産相場からかけ離れた価格設定が見られます。
事故物件の家賃相場は、心理的瑕疵(かし)の度合いによって明確に異なります。
・孤独死や病死(発見が早い場合):通常の相場から1割〜2割引き程度
・自殺や発見が遅れた変死:通常の相場から3割〜5割引き程度
・凄惨な殺人事件や社会的事件:通常の相場から5割〜7割引き、時にはそれ以上の破格値
松原氏が過去に借りた物件の中には、都心の一等地でありながら月額2万円台から3万円台という破格の家賃設定も存在しました。金銭的なメリットは大きいものの、入居時の特殊清掃の痕跡や近隣住民からの視線など、精神的な負担と引き換えの価格設定であることは間違いありません。